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ごあいさつ

理事長挨拶 石川 隆司

6月29日の当財団の理事会におきまして、新たに理事長に推挙されました石川隆司と申します。現在は名古屋大学で、特任教授として炭素繊維複合材料の研究開発プロジェクトを統括しております。前職は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の航空部門担当理事でございまして、当財団の活動については、一定の理解をしておりました。平成27年から当財団の評議員に就任させていただき、さらに当財団の最新の活動状態について理解を深めて参りました。一方では、監査のお立場からは、JAXAに100%依存するのは健全でないとのご指摘も受けており、この改善に向けて取り組みを進めたいと考えております。その第一歩として、東北大学への設置の予算が付きまして、建設が開始されました次世代放射光施設への研究支援事業への参入を目指して努力を進めたいと考えております。具体的には、昨年12月に、当財団および宮城県の地元企業を中心としまして、㈱光エンジニアリングサービス(HES)を設立致しました。この施設は2023年度からの運転が予定されており、この研究支援事業を受注すべく、HES社とともに努力を重ねていく所存でございます。
当財団では、これらの事業以外に社会貢献活動として、日本航空宇宙学会や傾斜機能材料研究会など、関連学協会の講演会の開催支援、再生可能エネルギーの研究等の支援を実施しております。これらは長期的に航空宇宙技術分野の裾野の拡大に資するものであり、今後とも重点的に活動を続けていきたいと考えております。
一方で、これらの諸事業の推進には、当財団の擁する多数の研究・技術アドバイザーの方々の知識と情報が大きな強みとなっております。
これらの経営基盤のもと、大変微力ではございますが、新野前理事長(新副理事長)、他の経営陣の皆様、職員共々、当財団の発展に向けて、最大の努力を尽くしていく所存でございます。どうか暖かいご支援のほど、よろしくお願い申しあげます。

令和2年7月

 
   研究アドバイザー委員会 委員長 渡邊 龍三
 

研究アドバイザー委員会を引き継いで

この度、戸田先生の後任として本委員会委員長をお引き受けすることになりました。
どうぞよろしくお願い致します。
アドバイザー委員会は深い専門知識と豊富な研究実績、実践経験をもつ研究者をメンバーに迎えて成り立っております。技術コンサルティングが主たる役割でありますが、それと併行して、研究プロジェクト支援、技術動向調査、若手現場技術者の技術向上と新技術への対応を促す教育訓練などにも実績を上げております。
当初、本委員会は航空宇宙工学の専門家をメンバーとして発足しましたが、その後、財団事業の発展に伴いエネルギー・環境工学、材料工学、安全工学等の専門家をメンバーに迎えております。最近の技術支援例を挙げますと、奇跡の一本松の強度設計や風洞試験ドローンの飛行実証試験バーナー加熱試験による耐熱材料の評価などがあり、それぞれ大きな成果をあげております。さらに直近では高輝度放射光施設関連の財団出資会社の事業展開を受けて複数の専門家を新規メンバーに迎えました。今後の財団の発展のために大きな力になってくださることを期待しております。。科学技術が急速に発展する中で、財団事業におけるアドバイザー集団の役割はますます重要になることが予想されます。メンバーの皆さんが持てる力を十二分に発揮できる環境づくりを心掛けていきたいと思っております。


令和2年6月29日

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